盲ろう者ってどんな人?
①盲ろう者とは
盲ろう者とは「視覚と聴覚の両方に障害を併せ持つ人」のことで、その数は日本全国で2万人ほどと推計されています。
盲ろう者は、「光」と「音」が失われた状態で生活しているため、 他者とのコミュニケーションや独力での情報 入手、安全な移動が困難な状態に置かれています。②盲ろう者の障害の状態・程度
「盲ろう者」と一口に言っても、その障害の状態や程度は様々です。見え方と聴こえ方の組み合わせによって 4つのタイプに大別されます。
1.「全盲ろう」 全く見えず聴こえない状態
2.「弱視ろう」 見えにくく聴こえない状態
3.「全盲難聴」 全く見えず聴こえにくい状態
4.「弱視難聴」 見えにくく聴こえにくい状態
全く見えない | 少し見える | |
---|---|---|
全 く聴こえない |
全盲ろう | 弱視ろう |
少し聴こえる | 全盲難聴 | 弱視難聴 |
③盲ろうになる経緯
盲ろう者になるまでの経緯も人によって様々です。障害の発症時期により4つのタイプに大別されます。
1.「盲ベースの盲ろう」 先天的な視覚障害があり、その後 聴覚障害が加わった
2.「ろうベースの盲ろう」 先天的な聴覚障害があり、その後 視覚障害が加わった
3.「先天盲ろう(早期盲ろう)」 先天的(乳幼児期含む)に視覚と聴覚の障害を発症する
4.「後天盲ろう(後期盲ろう)」 成人期以後に視覚と聴覚の障害を発症する
④コミュニケーション手段
障害の状態や、盲ろうになるまでに獲得した言語能力やコミュニケーションに関わる技能などにより盲ろう者それぞれが使用するコミュニケーション手段は異なります。
盲ベースの方
・点字
・指点字
・音声
・手書き文字(手のひら書き)
・ブリスタ(点字タイプライター)
・筆記
・パソコン
など
ろうベースの方
・手話
・弱視手話(接近手話など)
・触手話
・指文字
・筆記
・パソコン
など